鍋島焼 献上の歩み展

2026-09-10
350年の美を、一つひとつ見つめるために

佐賀県立美術館で開催された、鍋島藩窯開窯350周年特別企画「鍋島焼 献上の歩み展」。
レグナテックは、会場で献上瓶子を展示する什器を製作しました。

展示室に足を踏み入れると、木の什器が整然と並び、その上に色鮮やかな瓶子が一つずつ展示されています。落ち着いた空間の中で作品が浮かび上がるような光景が、鍋島焼の美しさへと目を向けさせてくれます。

鍋島焼は、佐賀県伊万里市の大川内山で受け継がれてきた伝統工芸品です。
大阪・関西万博では献上瓶子12本が展示され、佐賀県立美術館では、大川内山に現存する29本すべてが一堂に会しました。一つひとつ異なる絵付けや佇まいを見比べられる、350周年ならではの展示です。

器を静かに引き立てる、展示什器

器の存在を静かに際立たせるため、什器の骨組みには佐賀県産のヒノキを使用しました。会場までの輸送も考慮した構造とし、展示空間に並んだときの佇まいと、運びやすさの両方を大切にしています。

天板の色付けには、鍋島焼の染付にも使われる顔料「呉須」を用いました。器と什器をつなぐその色は、華やかな絵付けを引き立てながら、展示室全体に落ち着いた印象を添えています。

350年にわたり受け継がれてきた鍋島焼の技と美。
その魅力を伝える展示に、私たちも什器づくりを通して携わることができました。

開催概要

「鍋島焼 献上の歩み展」
会場:佐賀県立美術館
会期:令和8年2月13日(金)~3月12日(木)

Credit

主催:佐賀県伝統産業支援室
企画・運営:伊万里鍋島焼協同組合
写真撮影:@koichiro_fujimoto