幸せとともに在る家具づくりへのこだわり

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ABOUT LEGNATEC

100年先も
共に歩むために。
自然・地域・人と
支え合い、
紡いでいく
「幸せ」。

レグナテックでは「五ヶ条の心得」という指針を社是として掲げています。その5つの指針のベースとなる言葉は、「幸せ」です。

私たちは50年以上に渡り、レグナテックに関わるすべての人々を幸せにしたいという想いで事業を行っています。そして、家具は家族の一員として、時には大黒柱のように欠かせない形で存在すると考えます。いま私たちが作っている家具のメインの木材は、おおよその樹齢が80年から100年のものであり、人間とよく似ていて、2つと同じものはありません。時に割れたり反ったりと、まるで喜怒哀楽があるかのように動きます。

個性豊かな素材から生まれる家具は、人生を一緒に歩んでいくパートナーのようです。実際に家具を買うタイミングというのは、子どもが産まれたり、家を建てたり、進学・就職の時などさまざまな祝いの場に関わっています。つまり家具は人生の節目に必ず登場します。購入いただいたお客様をはじめ、私たちの家具づくりに携わるあらゆる方々の幸せに思いを馳せながら製品を提供していくことは、とても大切なことだと心に留めています。

特に木材へのこだわりは強く持っています。国産材、アメリカ産材問わず、現地の伐採現場や製材工場に赴き、どう私たちの工場に届くのかまで、自らの目で確かめています。それは、品質を見極めるだけでなく、そこで働く人たちの想いを知り、お互いに良い関係を築くことで、お客様に対して、自信を持って私たちの家具の魅力を伝えることができると考えているからです。

50年、100年が経ち、私たちの命がなくなったとしても、家具というものは、大切に使えばずっと残すことができます。だからこそ、良い素材でこだわりを持ってつくることに重きを置いています。

時代の大きなうねりのなかで、家具産業を取り巻く状況も創業時とは大きく変わっています。そのなかで、守るべきものは守りつつ、新たな挑戦をしていかなければ、会社を長く続けていくことはできないと考えます。

企業も木と同じように少しずつ成長していかなくてはなりません。急激な成長ではなく、年輪の1つ1つを数ミリずつ刻むように。小さな成長を重ねていけるように。次の世代にも、家具の産業に喜びや幸せを感じてくれる人たちが増えていくように、一歩一歩成長を重ねながら、私たちは日々の家具づくりにまい進していきます。

製品をみる

レグナテック
五ヶ条の心得

01 私たちは、家具・インテリア業界のモデル企業を目指し、人々に美しく心地よい暮らしを提案します。

02 私たちは、自己成長と自己実現を追及する環境をつくり、会社の繁栄と社員の物心両面の幸せを実現します。

03 私たちは、お客様・協力会社様へ、常に感謝の気持ちを忘れず、誠意を持って仕事に取り組みます。

04 私たちは、人と自然と技術の調和を考えながら、資源の有効活用と循環に努め、地球環境と共生します。

05 私たちは、「夢・時間・出会い」を大切にして、謙虚な心と前向きな言葉で、無限の可能性に挑戦します。

QUALITY

01 25年モノの知見と
最新機器の両輪で日々研鑽

レグナテックに入社して25年、いまでは商品の仕上げに近く、
最も繊細な注意が求められる工程を担当。
長年培ってきた感覚と最新機器の導入により、昨日よりも良い製品を作ることを追求する。

いまのお仕事は、製作工程のなかでどの部分を担当していますか?

担当は、NCボーリング加工という組み立て前の重要な部門です。ここで一番重要なのが、機械に置くときに傷をつけないこと、まずそれですね。そこでミスをしてしまうとまた戻って作り直しになってしまいます。

仕事をしていて楽しいのは、どんな時でしょうか?

25年勤めていると機械も進化していて、昔に比べるとすごく便利になって作業効率も上がりました。できることも増えて、じゃあもっとこういうことができるんじゃないかと考えて挑戦するのも楽しいですね。
一方で、やはりより正確かつ効率的にいいものを作るためには、自分の技術の研鑽も重要です。木工加工でいうと、“治具”という自作の道具次第で作業がものすごく楽になったり、簡単になったりします。工業製品として同じものをいくつも作るためには、そのための治具をうまく作れるかどうか。さらにプログラムが作れたりすると、どんどん作業スピードが上がったり、正確に加工できることにつながる。「これちょっと加工難しいし、無理なんじゃない」みたいなやつが治具のおかげでうまくできた時とかですね、あれはもう感動します。今までできなかったような形の製品がうまくできたとかいう時には、ものすごくやりがいを感じます。

新しい機器の導入にも関わっていらっしゃいますね

年に何台かずつですが、より良い製品を作るために機械類は新たに購入してもらっています。新しいものはやはりどんどん進化していて、使いやすいですね。導入時には機械メーカーの担当者に入ってもらって使い方を学びます。メーカーごとにやはり使い方が違う以外にも、我々の会社の用法などをプログラムの中に入れ込んでもらうなど、調整も必要です。だいたい1週間くらいレクチャーに来てもらい、それを習ってから実際の工程に取り入れています。
一方で、私が知る限りでももう25年変わっていない機械もあります。そんな旧式の機械の修理は、自分でやっています。長年使っていると、こういう使い方をしたらここが壊れる、それを直す方法というのがわかってくるんです。製作の技術だけでなく、こういう予備知識も誰でもできるように残せんかなぁと思っていますね(笑)。

02 いまの技術や探究心を
次の世代に継承したい

いかにデザイナーの描いたものを工業製品として足りうる品質のものへと具現化するか。
そしてその技術を次の世代に受け継ぐための指導にもまい進しています。

担当されている特殊加工は、普通の加工とはどう違うのですか?

ライン作業の過程で機械で流していくのが難しい加工というのがあります。ちょっと手作業が入ったり、組み立てをしてから塗装ができないなどのところをカバーする役割です。

どんな時にやりがいを感じていますか?

やっぱり最終的にその他の部材とぴったり合ったり、綺麗に隙間なくできたときですね。まあ、当たり前のことなんですけど、それが結構難しい。
あとは新作への挑戦ですね。例えば会社にとって新しい取り組みをしている商品は、現場から図面をもらった時点でわかります。作ったことのない工法や色を図面上ではできていても、実際にどうかというのはまだ分からないわけです。
デザインと強度の兼ね合いも難しい。デザインばかりを取ってしまうと、すぐ壊れる商品ができてします。それをそのままリリースするわけにはいかないので、どう補強を入れようかと開発と話し合ったり、金属を入れるしかないけれど今度はそのためにはどんな加工が必要か。うちの技術じゃまだ無理じゃないかと考え抜いていくなかで、あの機械ならばできた!となった時には、本当にうれしいですね。

特に印象深かった挑戦を教えてください

ARIAKEシリーズは立ち上げから関わっていまして、特にチャレンジ的な色がたくさんあり、リリースに至るまでに多分2、3年かかっています。なかでも大変だったのは、ARIAKEの色に墨汁を使ってほしいというデザイナーからの要望でした。日本特有の漆黒ではなく、ちょっと灰色がかった黒。工業用の家具の塗装では、ほとんどの塗料は油性のものを使っています。それを使ってほとんどがウレタンの塗装になるのですが、今までやってきた人はもう無理だっていうわけですね。そこであきらめるわけにはいかないので「とりあえずやってみようか」となったものの、やっぱり良くない症状が出てしまう。墨汁は水で、その上にクリアのコーティングを乗せるのですが、こっちは油性なんですね。水と油という相性がすごく悪いものをちゃんと密着させるにはどうするのかをすごく考えました。その結果、いま製品化されています。

現在は同じ部署の方の指導も担当されているそうですが、何人ぐらいを見ているのですか。

特に対象も決まっておらず、ほぼ全員ですね。それはもう特殊加工と限らず、近くを通りかかって気になることがあったり、声をかけられたら、そこで指導が始まるといった具合です。自分が得た知見や技術を伝えていくのも、仕事のなかで大きな位置を占めています。一般的な現役ってあと10年ぐらいだと思っていて、この間に様々な技術を身に着けた若い世代をできるだけたくさん育てたい。それで、腕が立つ人が増えたなっていうのを見届けて、退きたい。難しいことだとはわかっているのですが、まずそういう目標の方向に向いているのが大事だと信じています。

03 先に、先に、挑戦する
次世代の代表になる

入社2年目。レグナテックの未来を創る次世代の社員も活躍しています。
好きなことを仕事にする喜びと、熟練の技を持つ諸先輩方の背中を
必死に追う毎日の先の目標とは。

入社2年目ということですが、いまはどんなお仕事をしていますか?

“木取り”という全体の構成の中では一番最初のところですね。仕入れた材料を粗材から商品や部材に合わせて切り出していく工程です。無垢材を使っているのですが、例えば角材を取るにしても綺麗に直角を出して木取りするのってすごい難しいです。材料ごとに湿度や時期などの環境の変化でも全く違う動きになる。また、使う機械の順番でもその加工の仕上がりが違ってきます。やってて難しいところであり、そこが最も面白い。自分なりに機械の順番とか加工の仕方を工夫して、材料取りが綺麗にできた時は、やっぱり嬉しいですね。

インターンを経て入社されたと伺いました。

専門学校でずっと木工の勉強をしているなかで就職を考えたときに、木材加工の職人さんのイメージって怖いとか厳しいというのがありました。いざインターンでレグナテックに来てみて社員の皆さんとたくさんお話をするなかでみんな明るいし、面白いなというのが第一印象。入社してからも、皆さんすごい気さくに話しかけてくれて、いろんな趣味の話などで盛り上がったりもします。一緒に働いている方々とは年齢差は結構あるのですが、そういうのも関係なく、みんなが仲いいようなイメージで、そこが僕の中で最もいいなと思うところですね。

レグナテックを知ったきっかけはなんですか?

レグナテックを知ったきっかけは、学生の頃に出展したイベントにレグナテックも参加していて、ショールームの今の店長とお話したのが最初でした。それをきっかけにショールームや工場を見せてもらいました。でも一番心をつかまれたのは、やっぱり製品です。僕はレグナテックの製品が本当に好きで、めちゃくちゃ格好いいんですよ。有名デザイナーが作った歴史に残っているような家具って結構奇抜な色や形だったりしますが、レグナテックのものはシンプルで洗練されている。自分が作るならば好きなものを作った方が絶対、自分も楽しいと決意しました。
あと、お話を伺った社員さんやその人間関係に温かさを感じたのも大きかったです。

社会人2年目になって、いまの目標を教えてください。

(先のインタビューで)先輩方が皆さん「次の世代に受け継いでいきたい」っておっしゃっていました。僕たち若手は、それを受け継いでいく立場です。先輩方が引退されるまでに自分たちがそこまでのレベルに達していないと、製品のレベルが落ちてしまいます。まだ自分はわからないことだらけですが、それを先輩方にちゃんと聞きながら、自分も新しいものに挑戦していきたい。多分、これからはもっと後輩が僕より下に増えてきます。その後輩たちにもやっぱり負けたくないし、追い抜かれないように、同期の子たちよりも先に先に様々なことに挑戦していきたいです。

HISTORY

1964

佐賀郡諸富町にて創業

七人兄弟の3男として誕生した創業者の樺島金蔵。
金蔵の父も大川で家具を製造しており「ものづくり」のDNAは、父から金蔵に受け継がれた。若くして両親を無くすことになったが、恵まれた環境ではない中、金蔵は、自身の道を切り拓くこととなる。

1972

諸富マルニ木工株式会社を設立

金蔵は、同世代の家具業界で活躍する姿に触発され株式会社を創業。創業日は尊敬する父親の命日の次の日、9月1日とした。現工場を建設し、当時は工場の一角で家族と共に生活をしていた。大量消費時代の波に乗り事業を拡大する。

1989

レグナテック株式会社へ社名変更

2代目樺島雄大への社長交代を機に、安価な大量生産品から素材とデザインにこだわった高付加価値品へコンセプトを180度変更。時はバブル崩壊後、ヨーロッパでデザインを、アメリカでは木材の調達。先を見据えた目線は、国内に留まらず世界へと展開する。

1994

直販店 レグナアルタームを開設

当時、家具屋が一件もなかった唐津市で家具の小売店をスタートする。製品の良さや、作り手の思いを消費者にも理解してもらうために販売に力を入れるとともに、金蔵は創作家具の製作のための工房を創設する。

2015

海外事業(輸出)開始

創業50周年を機に海外輸出への挑戦が始まる。国産の家具を海外に輸出している事例は国内では非常に少なく、これからの家具産地諸富の強みとして、レグナテックが先陣を切ることになる。その挑戦は、次のステージへ上がるための決断であった。

2017

ARIAKE COLLECTION 発表

海外の展示会へ挑戦中、運命的な出会いがあった。デザイナー「ガブリエル・タン」氏。彼は海外市場をターゲットにしたグローバルブランドの立ち上げを提案、世界で活躍するアーティスト10名が佐賀に集結しブランド「ARIAKE COLLECTION」を立ち上げた。

環境への取り組み

人と自然と技術の調和を考えながら、
資源の有効活用と循環に努め、
地球環境と共生します。

この大きな地球も、私たちの小さなカラダも、美しく健全な姿で存在するためには、万物に循環するシステムが不可欠です。
貴重な天然資源を無駄なく使うために「人と自然と技術」を調和させ「地球環境に貢献する」ことが、使命だと考えます。

端材を粉砕し、地元の牧場へ提供

家具を製造する際に生じる木屑や、本来なら廃棄する材料を粉砕機で粉々にし、地元の牧場へ提供。牛や豚の敷料として使用していただいています。

地元産木材の積極的な活用

森林を維持管理することは自然災害防止に繋がるだけでなく、環境問題への認識を深めます。また、佐賀の森林組合と協力することで、地元の木材市場の活性化や雇用の創出に協力しています。

FSC認証木材の活用

私たちは、FSC®認証を受けた木材を積極的に活用しています。定期的に現地の森林や製材所を訪れ、自分達の目で確認することで、調達から販売に至るまで、社会的責任を果たすことを目指しています。

端材クラブの設立

端材を無駄にすることなく、有効に活用したという思いから設立された当クラブ。毎週、各自が考案した製品を製作しています。幅広い層のスタッフが所属しており、技術承継の場にもなっています。

地域社会への
貢献取り組み

次世代へ繋ぐ、日本の家具づくり。

1964年に会社を創立して以来、レグナテックは環境保全や持続可能な地域社会と事業の発展に多大なる価値を置いてきました。私たちの生活のあらゆる側面を形作っている日本古来の伝統と理念を重んじて、私たちは地域の環境と人々の幸福を守り、維持することを約束します。そして、地域や産地の発展が自社の発展にもつながると考え、次世代へ繋ぐことのできる持続可能な成長を求めています。

工場周辺地域の清掃活動

東日本大震災後、レグナテックとして何ができるのか。地域での存在意義を考えました。工場周辺の地域の清掃活動や、バス停に木製のベンチを設置するなど、地域とのつながりを大切にしています。

工場見学の積極的な受け入れ

家具づくりの面白さや地元の産業に興味を抱いて欲しい想いから、地元の学生はじめ大学や異業種の方の工場見学を受け入れます。ディスカッションや情報交換などで有意義な時間となっています。

カブトムシを地域の子どもたちへ

家具製作時に出る「おがくず」の山から、偶然カブトムシの幼虫を発見しました。以来、社内で飼育をスタートし、大切に育てたカブトムシを夏に子供たちへ譲っています。

AWARD
佐賀さいこう企業

ビジネスモデルの開発や独創的な商品・サービスの提供に取り組んでいる企業。また、流通チャネルや販売方法等において新機軸を打ち出し、挑戦し、世界を舞台に活躍している企業。

地域未来牽引企業

経済産業省が選定する、地域経済への影響力、成長性が見込まれる。また、地域経済のバリューチェーンの中心的な担い手、および担い手候補である企業。

はばたく中小企業・小規模事業者300社

経済産業省、中小企業庁が選定する。革新的な製品・サービス開発、地域経済の活性化、多様な人材活用の観点から、優れた取り組みを行っている中小企業・小規模事業者に付与される。

COMPANY PROFILE

名称

レグナテック株式会社

創業

1964年(昭和39)年6月

設立

1972年(昭和47)年9月

資本金

1,200万円

所在地

佐賀県佐賀市諸富町山領266-1
(本社・工場・ショールーム)
TEL:0952-47-6111 
FAX:0952-47-6113
IP-phone:050-3385-9480
https://www.legnatec.co.jp

従業員数

45名

役員

代表取締役社長 樺島雄大
常務取締役 樺島光浩
取締役 樺島賢吾

取引銀行

日本政策金融公庫 佐賀支店 佐賀銀行 諸富支店 福岡銀行
大川支店 佐賀東信用組合 諸富支店 商工中金 佐賀支店

事業内容

一般家庭用家具の企画・製作・販売 公共施設及び店舗用特注家具の企画・製作・販売 創作家具、インテリア小物の企画・製作・販売 オリジナル雑貨、各種インテリア雑貨の販売